中学1年生が1966年、高校1年が1970年、大学1年が1973年。ロックの黄金時代と青春時代を重ねることができた幸運な世代だと自らの履歴を評価する。サラリーマン生活を28年続けながらも、50歳からの人生を、音楽を生業として過ごしたいと決意し、ウッドストックカフェをオープンさせた。意志の人である。好きなアルバムを聞くと、エリック・アンダーセン「ブルーリバー」、ジーン・クラーク「ホワイトライツ」、ジャクソン・ブラウン「レイト・フォー・ザ・スカイ」が不動の3枚だと教えてくれた。ボブ・ディランは日によって好きなアルバムが変わるといい、取材日は「フリーホイーリン」だった。サラリーマン時代にもこれらの音楽は常にそばにあり、ジーンズも手放さなかった。「ジーンズの似合わない体型にもなって来たんですけど、一生はき続けるでしょうね」という言葉が印象的だった。
席数は全16。木の温もりが気持ちいいカウンターが7席。テーブルは2つで計9席という内訳である。店内には書籍コーナーもあるので、ひとりで訪れても時間を持て余すことはない。ウッディな店内を見回せば、マーチンやフェンダーのギター、額装された名盤のビジュアルなどが心を和ませてくれる。ひときわ目を引く大きなスピーカーはJBLの4344。アンプやCDプレイヤーはアキュフェーズ、レコードプレイヤーはDENON。しっとりとした空間に、心地よい音像を染み込ませるように流す立役者たちだ。